東京都五反田の女性専用SATO針灸整体

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身体のコラム

季節の変わり目、体調不良のサインとは ― 東洋医学 × 西洋医学で読み解く ―

はじめに

季節が移ろう時期は、身体にとって一つの「環境ストレス」の時期です。日中と朝晩の寒暖差、気圧や湿度の変化、日照時間の減少などが複雑に作用し、心身にさまざまな負荷をかけます。
こうした変化により、東洋医学と西洋医学それぞれの観点から見ると、以下のような症状や反応が起こりやすくなります。


【西洋医学の視点】

1. 自律神経の乱れ

寒暖差や気圧の急変は、交感神経と副交感神経の切り替えに混乱をもたらします。結果として、以下の症状が出やすくなります。

  • 頭痛・肩こり

  • 不眠・疲労感

  • 胃腸障害(便秘や下痢)

  • 気分の落ち込み・不安感

2. 血流とホルモンバランス

特に女性は、季節の影響によってホルモンバランスが崩れやすく、生理不順やPMSの悪化が見られることがあります。血行不良も伴い、冷えやむくみ、肌荒れが出ることもあります。


【東洋医学の視点】

東洋医学では、身体は「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスで成り立っていると考えます。季節の変化は、五臓六腑の働きや経絡(けいらく)の流れに影響し、未病(病気になる一歩手前の状態)を引き起こします。

1. 五行説と季節の関係

  • :肝が活性化しやすく、感情の乱れや目の疲れが出やすい

  • 夏→秋:心・脾から肺へのバトンタッチ。「気」が落ち込み、風邪を引きやすくなる

  • 秋→冬:腎の働きが重要に。冷えやむくみ、慢性疲労が出やすい

2. 気虚・血虚・瘀血(おけつ)

  • 気虚(エネルギー不足):疲れやすい、食欲がない、風邪を引きやすい

  • 血虚(血液不足):めまい、不眠、肌の乾燥

  • 瘀血(血の滞り):肩こり、冷え、生理痛、頭痛

鍼灸は、こうした状態を見極めて、経絡やツボに刺激を与えることで自然治癒力を引き出します。


【実際のアプローチ】

▶ 西洋医学的アプローチ(整体)

  • 姿勢や骨盤の調整により、神経伝達と血流を改善

  • 自律神経を整える目的で深層筋・筋膜にアプローチ

  • 呼吸や姿勢改善をサポートし、全身の代謝を向上

▶ 東洋医学的アプローチ(鍼灸)

  • 自律神経調整に有効な「百会」「神門」「足三里」などの経穴に鍼を施す

  • 「気・血・水」の巡りを整える経絡治療で未病を防ぐ

  • 季節ごとの五臓(肝・心・脾・肺・腎)への養生施術

▶ フィリピン伝統療法 ヒロット(Hilot)によるアプローチ

ヒロットとは、フィリピンの伝統的な手技療法であり、植物オイルを使ったマッサージを通じてエネルギーの流れ(”バランス”)を整えると考えられています。

  • 温かいオイル(ココナッツオイルやハーブオイルなど)を用い、皮膚と筋肉、リンパの流れを優しく促進

  • 季節の冷えやむくみに対し、深部から温めるアプローチで血行と代謝を改善

  • 「バグラン」=身体の不調の部位を、手の感覚で丁寧に探りながら調整

  • 心身の緊張を緩め、ストレス起因の自律神経失調にも効果的

特にヒロットは、「心と身体はつながっている」という東洋的思想とも親和性が高く、感情やエネルギーの乱れを整える補完療法として注目されています。


【セルフケアのすすめ】

不調のタイプ 推奨ケア
だるさ・疲れ 朝日を浴びて体内時計をリセット、軽い散歩
肌荒れ・冷え 白湯、根菜類の摂取、足湯
不眠・不安感 アロマ(ラベンダー等)、腹式呼吸
胃腸不良 よく噛んで食べる、温かい食事中心に

 

▶ 統合的な施術のご提案

SATO針灸整体院では、「整える」「巡らせる」「緩める」という視点を大切にしています。患者様一人ひとりの体質や不調の傾向に合わせて、整体・鍼灸・ヒロットの手法を最適に組み合わせた施術をお勧めしていますので是非ご相談ください。

佐藤香織

【鍼灸師/鍼灸専門学校の教員資格保有/薬膳アドバイザー/セミナー講師】 2007年より施術の世界へ。冷え性、自律神経、運動器疾患、小児の治療など様々な疾患に対応いたします。

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