東京都五反田の女性専用SATO針灸院

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Core Adjustment

固有受容感覚の統合とは

私がテーマにしているCore adjustmentで固有受容感覚の統合するという施術目標があります。

固有受容感覚の統合とは、筋肉や関節から送られてくる「体の位置・動き・力の入り具合」に関する情報を、脳がうまくまとめて処理し、スムーズな動作や姿勢の維持につなげることを指します。

固有受容感覚は、

  • 目を閉じていても腕の位置がわかる

  • どれくらいの力で物を持てばよいか調整できる

  • 姿勢を無意識に保てる

といった働きを支えています。

筋肉・腱・関節の受容器(筋紡錘や腱紡錘など)が刺激を感知し、その情報が脳に送られます。

「統合」とは、感覚情報を脳が整理し、適切な行動に結びつけることです。

例えば:

  • 鉛筆を強く握りすぎずに書く

  • 暗い部屋でも歩ける

  • コップをちょうどよい力で持てる

これらは、固有受容感覚がうまく統合されているからこそ可能です。

特に発達段階の子どもにおいては、

  • 力加減が極端(強すぎる/弱すぎる)

  • 姿勢が崩れやすい

  • よく転ぶ

  • 体の動きがぎこちない

といった様子が見られることがあります。
これは「感覚統合(Sensory Integration)」の視点で説明されることがあります。

この理論を提唱したのが、アメリカの作業療法士である A. Jean Ayres です。彼女は、感覚の働きが学習や行動の土台になっていると考えました。

固有受容感覚は、実はとても重要な“土台の感覚”なのです。

この話は、決して子どもだけのものではありません。

スポーツをしている方なら、

  • ボールをちょうどよい強さで投げる

  • 姿勢を安定させる

  • 素早く方向転換する

といった動きの中で、固有受容感覚が活躍しています。

また、長時間のデスクワークで姿勢が崩れやすい方も、体の感覚に意識を向けることで改善につながることがあります。

固有受容感覚の統合とは、

「自分の体の状態を正しく感じ取り、それをもとに自然に調整できる力」

です。

実は、この“自然に調整できる力”こそが、身体の中心軸を整える土台になります。
体幹が安定し、余分な力みが抜け、必要な筋肉が必要なタイミングで働く――その状態は、単に鍛えるだけでは生まれません。

まずは「感じ取れること」。
そして「正しく統合されること」。

その先にあるのが、身体の芯から整えるアプローチ――
Core Adjustment(コア・アジャストメント)という考え方です。

固有受容感覚を高め、統合を促すことは、
表面的な姿勢矯正ではなく、“内側から整う身体”への第一歩になります。

もし今、姿勢や体の使い方に違和感を感じているなら、
それは身体からの小さなサインかもしれません。

感覚に目を向けること。
それが、Core Adjustmentへの入り口になります。

佐藤香織|鍼灸師

2008年より施術の世界へ。

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