春は自然界が目覚め、植物が芽吹き、動物も活動的になる季節です。東洋医学では「春」は「肝(かん)」の季節とされ、気(エネルギー)の流れを良くし、解毒を助ける食事が大切と考えられています。
春の薬膳では、「肝」を養い、気の巡りを良くし、デトックスを促す食材を取り入れることがポイントです。
🍀 1. 春の特徴と薬膳の考え方
🔸 東洋医学における「春」の特徴
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五行(ごぎょう)では「木(もく)」の性質を持つ
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「肝(かん)」の働きが活発になりやすい
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気候が変わりやすく、寒暖差が大きい
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冬に溜まった老廃物を排出し、デトックスの時期
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自律神経が乱れやすく、ストレスを受けやすい
🔸 春に養うべき「肝」の働き
「肝」は血を蓄え、気の流れ(気機)をコントロールする臓器とされています。
✅ 気血を巡らせる → 頭痛・めまい・イライラの予防
✅ 解毒・デトックス → 冬に溜まった毒素を排出
✅ ストレスを軽減 → 肝の不調が自律神経の乱れにつながる
🥬 2. 春におすすめの食材
🟢 肝の働きを助ける「青い食材」(解毒・デトックス効果)
春は「青」の色が肝に良いとされ、緑色の野菜を積極的に摂るのがポイント!
✅ 菜の花、ほうれん草、小松菜、春菊(血流を促し、解毒作用UP)
✅ せり、クレソン、三つ葉(気の流れを良くし、むくみ改善)
✅ ヨモギ、ふきのとう、タラの芽(苦み成分が肝の働きを助ける)
💛 体を温め、消化を助ける「辛味の食材」
冬の間に滞っていた気を巡らせ、胃腸を整えるのにおすすめ。
✅ しょうが、ねぎ、シナモン(血行促進、冷え解消)
✅ ミント、パクチー(気の巡りをスムーズに)
🍊 クエン酸を含む「酸味の食材」(肝の働きをサポート)
春は「酸味」が肝を助けるとされ、適量を摂ると良い。
✅ レモン、梅干し、酢、グレープフルーツ(疲労回復、デトックス)
✅ トマト、山査子(さんざし)(血流改善、脂肪燃焼)
🌾 胃腸を整える「穀類・豆類」(消化を助ける)
✅ ハトムギ、もち麦、黒米(デトックス効果)
✅ 大豆、黒豆、小豆(肝機能のサポート)
🥗 3. 春のおすすめ薬膳レシピ
🌿 ① 春のデトックススープ(菜の花とハトムギのスープ)
✅ 材料
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菜の花(1束)
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ハトムギ(大さじ2)
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しょうが(1片)
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鶏がらスープ(500ml)
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塩・こしょう(適量)
✅ 作り方
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ハトムギを一晩水に浸けておく
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鍋に鶏がらスープを入れ、しょうが・ハトムギを加えて煮る
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菜の花を入れ、火が通ったら塩・こしょうで味を調える
🔹 ハトムギのデトックス効果+菜の花の抗酸化作用で春の養生にぴったり!
🥗 ② 春の解毒サラダ(せりと柑橘のサラダ)
✅ 材料
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せり(1束)
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グレープフルーツ(1/2個)
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アーモンド(適量)
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オリーブオイル(大さじ1)
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塩(少々)
✅ 作り方
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せりをざく切りにする
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グレープフルーツを皮をむいてほぐす
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オリーブオイル・塩で和える
🔹 せりの気の巡り改善+グレープフルーツのデトックス作用でストレス対策にも◎
🍵 ③ 春の養生茶(ミントとレモンのハーブティー)
✅ 材料
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ミント(5枚)
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レモン(1/4個)
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はちみつ(適量)
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お湯(300ml)
✅ 作り方
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ミントをカップに入れ、お湯を注ぐ
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レモンを絞り、はちみつを加えて完成
🔹 ミントで気の巡りUP+レモンのクエン酸で疲労回復!
🌟 4. 春の薬膳で気をつけること
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冷たいものを摂りすぎない
→ 春は気温が上がるが、まだ体は寒さに敏感。胃腸を冷やさないように。 -
脂っこい食事を控える
→ 肝に負担をかけやすいため、油っこい食べ物は控えめに。 -
ストレスをためない
→ 肝はストレスに弱いため、軽い運動や深呼吸を取り入れると良い。
🌿 まとめ
✅ 春は「肝」の季節!デトックスと気の巡りを大切に
✅ 「青い野菜」「酸味」「辛味」を上手に使う
✅ 冷たいもの・油っこいものは控えめに
✅ ストレス管理も大切!ハーブティーや軽い運動を取り入れる
🌸 春の薬膳で、心も体もスッキリ元気に過ごしましょう! 😊
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