いつもありがとうございます。
東京都五反田にある女性と子供専用治療院、SATO針灸整体です。
本日は針治療で行われる電気パルス(電気鍼)のお話をさせていただきます。
電気パルス(電気鍼)について
鍼灸院でよく行われる治療の一つとして、鍼に電極をつなげて電気を流す電気鍼治療があります。
筋肉まで刺した鍼に電気を流すことで、筋肉が収縮する筋ポンプ作用でたまった老廃物や血液、リンパを流し治癒力を促進させるという療法です。
スポーツ後の筋肉のケアや表情筋のリフトアップ、顔面神経麻痺の治療(これは、発症時期や治療方針により慎重に行わなければならない)等で使用されます。
一定のリズムで電気を流していきますので、眠くなる方が多くリラクゼーション効果も高い施術法です。
鎮痛効果もあり、患者様自身が効果を実感しやすいのも特徴の一つです。
流す電気の種類
低周波とは
低周波は筋肉にアプローチをする電気になります。
筋肉を刺激・収縮により肩コリなどに効果を発揮します。
その他にも・・
低周波治療の痛みへの効果
筋肉が緊張して血流が低下すると、痛みを生み出す発痛物質が放出されて痛みが起こります。低周波電流による治療は、マッサージにより痛みのある部分の血行を促進し、筋肉の緊張の緩和を図るものです。筋肉のコリや疲れをケアし、発痛物質を血流とともに流すことで、痛みの軽減につながります。また、電気刺激により、痛みの伝達を抑制する効果も期待できるでしょう。
ゲートコントロール理論とは、侵害刺激を伝えるゲートをコントロールして疼痛(とうつう)を軽減させるというものです。低周波治療により、伝導速度の速い触覚神経を刺激することで伝導速度の遅い痛覚神経の伝達を防ぎ、痛みの伝達を抑制する効果が期待できます。また、低周波治療の周波数に依存して脳脊髄液内への様々な鎮痛物質が誘発されることが報告されているため、広く鎮痛効果が期待できます。オムロンHPより一部抜粋:https://www.healthcare.omron.co.jp/pain-with/tens/lowfrequency-therapy/
上記にように脳に作用して、鎮痛効果を発揮します。
刺激としては、筋肉ポンプ作用がありますので、強すぎると筋肉痛のような症状も現れます。
刺激の感じ方を聞きながら強さを調整します。
私は、治療により少し強めにして使用することもあります。
微弱電流(マイクロカレント)とは
もともと、私たちの身体には生体電流という微弱な電気が流れています。
その生体電流と似た電流がマイクロカレントです。
MCとはマイクロカレント(微弱電流)の略です。
私たちは感じない程の微弱な電流により生かされています。
人間が本来持っている自己回復機能を細胞レベルの弱い電流を流すことで細胞の活動に必要なエネルギーATP合成を促進します。
最近では自律神経を整えることでも知られるようになりました。ラスパーエースMCの取り扱い説明書より抜粋
このように細胞レベルに作用する電流になります。
マイクロカレントは針治療だけではなく、エステサロンなどの美容の分野でもよく使用されています。
神経の伝達や、筋肉を動かすのも電気信号です。
局所的に体のめぐりが悪かったり、脳疲労(寝不足)などでもこの生体電流の不具合が出ると言われています。
マイクロカレントは、細胞レベルの治療になります。
けが(傷・打撲・捻挫等)の回復促進や、自律神経の調整に効果があるという報告が多数寄せられています。
刺激としては少し感じる程度で、低周波ほどの刺激はないため、電気が苦手な方にも使用しやすい低刺激となっています。
使用できない人はいるのか?
電気パルスの禁忌は以下の通りです。
- 妊産婦および妊娠している可能性のある方
- 適用部位およびその周辺の皮膚に損傷、炎症、その他以上のある方
- 紫斑病など内出血のしやすい方
- 悪性腫瘍のある方
- 心臓に障害のある方
- 知覚障害のある方
- その他医師が不当と判断した方
ラスパーエースMC取扱説明書より
その他、ペースメーカーの入っている方にも使用できません。
まとめ
- 筋ポンプ作用を高め、老廃物を排出たいときは低周波
- 細胞内の機能を正常化して新陳代謝を高めけがの早期回復を目指したい、自律神経を整えたいかたはマイクロカレント
がおすすめです。
電気に生かされている人間は電気の力で回復力が高まります。
電磁波や食品添加物でも、生体電流が乱れると言われています。
便利になった現代ですが、私たちの身の回りは電磁波や添加物などがあふれています。
そんな時代にマッチした治療法だと私は考えています。
※電磁波とは、家電製品やスマホ、送電線から発せられる【波動】で、筋肉や神経などを刺激して人体に不調を生じさせるという報告があります。
鍼治療の効果を高める電気パルス治療ですが、患者様の電気刺激の好き嫌いもあります。
施術者の治療方針により使用しない場合もありますので、全ての鍼灸治療で使うわけではありません。
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