慢性的な不調を抱えている方の身体には、ある共通点があります。
それは
「身体の中心が曖昧になっている」ということ。
力が抜けない
呼吸が浅い
立っていると疲れる
姿勢を正そうとすると余計に力む
この背景にあるのが、固有受容感覚の乱れです。
固有受容感覚とは、
自分の身体の位置や動きを無意識に把握する感覚です。
- 筋紡錘
- ゴルジ腱器官
- 関節受容器
これらの情報が脊髄・小脳で統合され、姿勢や筋緊張が自動調整されています。
慢性不調では、この「統合精度」が落ちています。
筋肉が硬いのではなく、
神経が“硬さを保つ設定”になっているのです。
鍼灸の役割 ― 深部受容器への再入力
鍼刺激は、筋膜や深層筋に存在する受容器へ直接働きかけます。
特に背部兪穴周囲への刺鍼は、
・多裂筋の再活性化
・体幹位置覚の再構築
・自律神経の安定
につながります。
鍼は「ゆるめる」のではなく、緊張設定を再調整する技術です。
整体の役割 ― 関節位置覚の再教育
関節周囲は固有受容器の密集地帯です。
関節アプローチは、
・関節位置覚の明瞭化
・重心軸の再設定
・左右差の是正
を促します。
整体は、構造の矯正と併せて
位置情報の精度を上げる作業です。
ヒロットの役割 ― 筋膜・皮膚受容器の統合
ヒロットのようなオイルトリートメントは、
・皮膚受容器
・筋膜受容器
・圧覚入力
を穏やかに活性化します。
ゆっくりとした波のような圧は、
過緊張状態の神経系を「安全モード」へ導きます。
これは迷走神経系の安定とも関連します。
ヒロットは“面”での入力統合。
深部へ入れる鍼とは対照的に、
包み込むように神経を再教育する手法です。
Core Adjustmentとの接続
Core Adjustmentの「軸」は、
構造的軸
神経生理学的軸
東洋医学的軸
心理的軸
の統合です。
鍼灸 → 深部入力の再設定
整体 → 位置覚の明確化
ヒロット → 安全感と皮膚感覚の統合
この三位一体で、
・立位の安定
・呼吸の深まり
・無意識緊張の軽減
・内臓機能の回復
が起こります。
東洋医学的に言えば、
督脈が整い、気が中心に収まる状態。
身体の中心が戻ると、
症状は結果として変化します。
なぜ統合が必要なのか
慢性不調は単一の原因ではなく、
- 構造
- 神経
- 内臓
- 心理
が絡み合っています。
だからこそ、一点だけを整えても戻りやすい。
Core Adjustmentは
“軸”から再構築するための統合調整です。
固有受容感覚を整えることは、
身体の中心を取り戻すこと。
それは、
静かで持続する変化へつながります。
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