東京都五反田の女性専用SATO針灸院

自然回復力を高め、心と体にやさしい施術を。

WEB予約
公式LINE
Instagram
SCHOOL
身体のコラム

自律神経の不調を整える ― 西洋医学と東洋医学、両方の知恵から

近年、「自律神経が乱れているかもしれない」と感じる方が増えています。朝起きられない、やる気が出ない、めまいや頭痛、胃腸の不快感、眠れないなどの症状は、自律神経のバランスが崩れているサインかもしれません。

このような状態には、西洋医学と東洋医学の両方からアプローチすることで、より効果的なケアが可能になります。

■ 西洋医学:神経伝達とストレス反応の視点

【自律神経とは?】

自律神経は、心拍、呼吸、体温、消化など生命活動を自動で調整する神経系で、交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)から成り立っています。

【乱れの原因】

  • 慢性的なストレス:仕事、人間関係、不安などの心理的ストレス

  • 不規則な生活習慣:夜更かし、スマホの見すぎ、食事の乱れ

  • 女性ホルモンの変化:思春期、妊娠、更年期など

【治療・対処法】

  • 薬物療法:抗不安薬・抗うつ薬・睡眠導入剤などを使用

  • カウンセリング:心理療法(認知行動療法など)

  • ライフスタイルの見直し:運動、睡眠、栄養の改善

💡 西洋医学は即効性がある一方で、副作用への配慮も必要です。


■ 東洋医学:気血水と五臓のバランスの視点

【東洋医学的な見立て】

自律神経の乱れは、「肝(かん)」の不調と深く関係しているとされます。肝は「気(エネルギー)」の巡りをつかさどり、ストレスの影響を受けやすい臓です。

  • 気滞(きたい):気の巡りが滞る → イライラ、胸のつかえ、便秘

  • 気虚(ききょ):気が不足 → 倦怠感、息切れ、やる気が出ない

  • 血虚(けっきょ):血が不足 → 不眠、めまい、不安感

【漢方薬の一例】

  • 加味逍遙散:女性のPMSや更年期、不安感に

  • 抑肝散:神経が高ぶる、不眠、怒りっぽい方に

  • 帰脾湯(きひとう):疲れやすく不安感が強い方に

  • 半夏厚朴湯:のどの違和感、緊張感を感じやすい人に

💡 体質に合った漢方は、心身を根本から整えてくれます。※漢方は医師や薬剤師にご相談ください。

養生:日常からできる体調管理

東洋医学では「未病」(病気ではないが不調な状態)をケアすることが重視されます。日々の生活を整えることで、自律神経のバランスも自然と改善されていきます。

【養生のポイント】

  • 起床・就寝リズムの一定化:22時〜翌6時を基本に

  • 温活:冷たい飲み物を避け、腹巻・足湯などで下半身を温める

  • 深呼吸や瞑想:ゆっくりとした呼吸で副交感神経を優位に

  • 自然と触れ合う時間を持つ:公園散歩や森林浴で「肝」の気を整える

薬膳:食から整える自律神経ケア

薬膳は、「食べること」を通じて身体と心を整える東洋医学の知恵。季節や体質、症状に合わせた食材の選び方がカギです。

【おすすめ食材】

  • 気を補う食材:山芋、もち米、かぼちゃ、鶏肉、はちみつ、なつめ

  • 血を補う食材:黒ごま、ほうれん草、レバー、クコの実

  • 肝を整える食材:セロリ、三つ葉、しそ、レモン、菊花茶

【レシピ:なつめとクコの実の薬膳スープ】

材料(2人分)

  • なつめ:3〜4個(種は抜く)

  • クコの実:大さじ1

  • 鶏むね肉:100g(そぎ切り)

  • 干ししいたけ:2枚(水で戻す)

  • 長ねぎ:1/2本(斜め切り)

  • しょうが:1かけ(薄切り)

  • 水:500ml

  • 塩、薄口醤油:少々

作り方

  1. 鍋に水・干ししいたけ・なつめ・クコの実・しょうがを入れて火にかける。

  2. 沸騰したら鶏肉を加え、中火で10分ほど煮る。

  3. 長ねぎを加えてさらに5分煮たら、塩・醤油で味を整えて完成。

🌟 疲れが取れないとき、心がざわつくときにぴったりのスープです。

■ まとめ:東西医学の良いとこ取りで健やかな毎日を

自律神経の不調は、一方向の治療だけでなく、身体・心・生活すべてを見直すことがカギです。

  • 緊急性がある時は 西洋医学

  • 体質を整え、根本から改善したい時は 東洋医学

  • 毎日のセルフケアは 養生・薬膳

どちらか一方に偏らず、自分に合ったバランスを見つけることで、心地よい「自分らしい健康」を育てていくことができます。

佐藤香織

【鍼灸師】2007年より施術の世界へ。体質改善や、自律神経のバランスが気になる方、肩こり・腰痛などの運動器の不調、小児への施術など多岐に渡り対応しております。

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

  1. 顔面神経麻痺に対して電気パルス(電気刺激)療法が禁忌とされる理由
  2. 鬱熱(うつねつ)とは?東洋医学・西洋医学両方の観点から詳しく解説。養生法や食養生、具体的なケア方法をご紹介
  3. その膝の痛み、本当に「歳のせい」ですか?― 西洋医学と東洋医学から読み解く「膝痛の正体」とケア方法 ―
  4. 生理痛について東洋医学的視点から徹底解説!症状別に漢方・食事・セルフケアの対処法もご紹介
  5. 五行論における「火(か)」の性質について詳しく解説
  6. 冷え・重だるさ・しこりの正体とは?「瘀血」と「スラッジ現象」から考える体のめぐり
  7. 冬の寒さに負けない体をつくる ― 12月の薬膳のすすめ
  8. 肝鬱気滞証
  9. 臓腑と経絡の活動が変化する理論!子午流注(しごるちゅう)とは?
  10. 東洋医学の「肺」と西洋医学の「肺」:働きの違いを詳しく解説
Today’s popular articles-今日の人気記事

PAGE TOP