忙しさに追われ、日々を走り続ける私たちの心と体。知らず知らずのうちに、肩に力が入り、思考もこわばってしまうものです。
そんなとき、心から安心できる「緩み」の時間が必要です。フィリピンの伝統療法「ヒロット」は、その静かな癒しを与えてくれる療法のひとつです。

ヒロットは、古くからフィリピンの家庭で伝えられてきた自然療法。オイルを使ったマッサージを中心に、身体のエネルギーの流れを整える施術として知られています。日本の「手当て」とも共通するところがあり、温かな手でゆっくりと触れることで、体がふっとゆるみ、心もまた静かに落ち着いていきます。
ヒロットの施術に欠かせないのが「ココナッツオイル」です。抗酸化作用のあるビタミンEを豊富に含み、皮膚をしっとりと保湿してくれるだけでなく、抗菌・抗炎症作用にも優れています。その香りはどこか南国を思わせ、心をほぐすアロマのような効果も期待できます。
ここで注目したいのが「皮脳同根(ひのうどうこん)」という概念です。これは、皮膚と脳が同じ胚葉から発生し、深くつながっているという考え方。つまり、皮膚に触れることは、脳=心に触れることと同じ。ヒロットで優しく皮膚にオイルを塗り広げながらマッサージをすることは、まさに心に直接手を当てているような行為なのです。

深く、穏やかなリラクゼーション。ヒロットは、決して派手ではありませんが、その静かな癒しの力は、現代を生きる私たちにこそ必要な時間を届けてくれます。身体が緩むと、不思議と心も緩んでいく。
心と体、そして自分自身を見つめ直す時間に、ヒロットがそっと寄り添ってくれるかもしれません。
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