今週の施術では、ある共通した訴えがとても多く聞かれました。
「耳が詰まったような感じがする」
「耳鳴りが気になる」
「めまいまではいかないけれど、ふわふわする」
「足が重だるい」
「むくみやすい」
「なんとなく身体が重い」
そして、実際にお身体に触れてみると、多くの方に共通していたのが「冷え」でした。
今年は梅雨入りとともに台風も発生し、気圧や湿度の変化が大きい一週間でした。
ニュースでは天気の話として流れていく出来事ですが、私たちの身体は想像以上に自然の影響を受けながら生きています。
施術室でお客様のお身体に触れていると、それを毎年実感します。
同じ人でも季節によって身体の状態は変わります。
そして今週はまさに「湿気」と「冷え」の影響を強く感じる一週間でした。
身体は気圧計のようなもの
東洋医学では、人も自然の一部として捉えます。
雨が降れば川の流れが変わるように、身体の中の巡りも変化します。
湿度が高くなると、身体の水分代謝は滞りやすくなります。
すると、
- 頭が重い
- 身体が重だるい
- むくみやすい
- 胃腸の調子が落ちる
- 耳の不調が出る
といった症状が現れやすくなります。
耳はとても繊細な器官です。
気圧の変化や水分代謝の影響を受けやすく、梅雨や台風の時期になると違和感を覚える方が少なくありません。
「病院に行くほどではないけれど、なんとなく調子が悪い」
そんな声を多く聞いた一週間でした。
蒸し暑いのに冷えている身体
今週もうひとつ印象的だったのは、身体の奥に冷えを抱えている方が多かったことです。
外に出ると蒸し暑い。
電車も職場も冷房が効いている。
冷たい飲み物を口にする機会も増える。
すると身体の表面は汗をかいていても、内側は少しずつ冷えていきます。
お腹や腰、足首に触れると想像以上に冷えている方が多く、
「こんなに冷えていたんですね」
と驚かれる場面もありました。
東洋医学では、冷えは巡りを滞らせる要因のひとつと考えます。
冷えによって血液や身体のエネルギーの流れがスムーズでなくなると、だるさやむくみ、疲労感として現れることがあります。
今週はお灸の出番が多かった理由
そんなお身体の状態だったこともあり、今週はいつも以上にお灸を使う機会が多くありました。
お灸の温かさは不思議です。
熱いというよりも、じんわりと身体の奥へ届いていくような感覚があります。
お灸を続けていると、
足先の冷たさが和らいだり、
お腹が温かくなったり、
呼吸が深くなったり、
身体が少しずつ緩んでいくのを感じることがあります。
施術中にお客様の表情がふっと柔らかくなる瞬間を見ると、身体が求めていたのは「頑張ること」ではなく「温まること」だったのかもしれない、と感じます。
頑張りすぎない養生を
梅雨の時期は、どうしても身体が重く感じやすい季節です。
やる気が出ない日もあります。
朝から身体がだるい日もあります。
そんな時、「もっと頑張らなければ」と思う必要はありません。
自然が変化しているように、身体も変化しています。
今の季節は、無理に前へ進むよりも、少し立ち止まって身体の声を聞く時間が必要なのかもしれません。
- 湯船にゆっくり浸かる。
- 温かいお茶を飲む。
- 足首を冷やさない。
- 深呼吸をする。
そんな小さな養生の積み重ねが、この時期の身体を助けてくれます。
施術室から見えること
私は日々たくさんの方のお身体に触れさせていただいていますが、最近改めて感じるのは、身体は自然を映す鏡だということです。
季節が変われば身体も変わる。
天候が変われば身体も反応する。
不調は決して悪いものではなく、「今の身体の状態を教えてくれるサイン」なのかもしれません。
今週もたくさんの身体から、そんなことを教えていただいた一週間でした。
来週はどんな身体の声に出会えるでしょうか。
施術室で、その小さな変化を丁寧に受け取っていきたいと思います。
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