春、切り戻したモンステラ。
わずか一週間で、静かに根を出し始めていました。

失ったように見えるその姿の内側で、
むしろ生命は、次の準備を進めています。
東洋医学では、春は「発する」季節とされています。
内に留めていたものが、外へとほどけていく時期です。
それは単に勢いよく伸びるということではなく、
内にあるものが、あるべき方向へと動き出すということでもあります。
けれど人はしばしば、
その流れを「不調」として受け取ってしまいます。
揺らぎや滞り、整わなさ。
それらは排除すべきものではなく、
動き出そうとする過程そのものでもあります。
切り戻されたモンステラは、
与えられた環境の中で、ただ静かに根を伸ばしています。
焦ることも、抗うこともなく、
ただ自らの性に従って。
整えるとは、何かを加えることではなく、
本来の流れを妨げているものをほどくことです。
そのとき身体は、
思い出したように動き出します。
生命はもともと、
伸びる方向を知っています。
コメント