ふくらはぎが「第2の心臓」と呼ばれているのをご存じでしょうか?
普段あまり注目されることのないふくらはぎですが、実は私たちの健康にとってとても大切な働きをしています。歩くたびに血液を循環させるポンプのような役割を果たし、東洋医学でも全身のエネルギーの流れを整える要として重視されています。
このコラムでは、ふくらはぎがどんな仕組みで私たちの体を支えているのかを、わかりやすく解説します。
■ ふくらはぎの筋肉とその働き
ふくらはぎは「腓腹筋(ひふくきん)」と「ヒラメ筋」という2つの筋肉からできていて、つま先立ちや歩行を支える大事な部分です。
これらの筋肉は、歩くたびにギュッと縮んだり緩んだりすることで、血液を下から上へ押し上げる「筋ポンプ」という働きをします。これによって、足にたまった血液が心臓に戻りやすくなり、むくみの予防にもつながります。
このポンプ機能が、ふくらはぎが「第2の心臓」と呼ばれる理由です。
■ 血液の流れを助ける「筋ポンプ」とは?
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収縮(筋肉が縮む)時:筋肉が静脈をギュッと押し、血液を上に押し出します。
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弛緩(筋肉がゆるむ)時:血液が再び静脈に入り、次の収縮に備えます。
この繰り返しで、心臓から遠い足先からでも血液をしっかりと戻すことができるのです。
■ 東洋医学ではどう考える?
東洋医学では、ふくらはぎのあたりを通る「膀胱経」や「腎経」というエネルギーの通り道が、体内の水分代謝や老化、冷えに関係すると考えられています。
ツボ(経穴)を刺激することで、血流や気の流れが整い、体のバランスを回復する効果が期待されます。
■ ふくらはぎの健康を保つには?
現代人はデスクワークや立ち仕事が多く、ふくらはぎを動かす機会が減ってきています。特に高齢になると筋肉量も減り、血流の問題が起きやすくなります。
◎ 対策方法:
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足を動かす運動(つま先立ち、かかと上げなど)
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マッサージや指圧で筋肉をほぐす
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鍼灸やストレッチで血流促進
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弾性ストッキングの活用
■ まとめ
ふくらはぎは、体の一部でありながら、血液循環や体調管理にとても大きな影響を与える「第2の心臓」です。冷えやむくみ、疲れやすさなどが気になる方は、ぜひふくらはぎのケアを意識してみてください。
あなたの健康を支える“足元”の大切さに、今こそ目を向けてみませんか?
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