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身体のコラム

ほうれい線(法令線)について東洋医学と西洋医学の両方の観点から、原因、予防、治療法を詳しく解説

ほうれい線(法令線)は、鼻の脇から口角にかけて斜めに伸びる深いシワで、見た目年齢に大きく影響します。以下では、東洋医学と西洋医学の両方の観点から、原因、予防、治療法を詳しく解説します。


■ 原因

▶ 西洋医学の観点

  1. 加齢による皮膚のたるみと弾力の低下
     コラーゲンやエラスチンの減少で皮膚がハリを失い、シワが定着します。

  2. 頬の脂肪の下垂
     中顔面のボリュームが落ちることで、線が目立つようになります。

  3. 表情筋の衰え
     特に大頬骨筋、小頬骨筋の機能低下により、支えが弱くなります。

  4. 骨格の変化(上顎骨の萎縮)
     骨の支えがなくなることで、皮膚が垂れ下がる原因に。

▶ 東洋医学の観点

  1. 「脾虚(ひきょ)」による気の不足
     脾は筋肉や皮膚の張りに関係し、機能が低下するとたるみが起きます。

  2. 「腎虚(じんきょ)」による老化現象
     腎は生命エネルギーを司る臓で、衰えると老化が進みます。

  3. 気血の巡りの滞り
     顔への栄養が十分に届かず、肌の潤いやハリが減少。

  4. ストレスや感情の乱れ
     「肝」の気が滞ると血の巡りも悪くなり、肌状態が悪化します。


■ 予防法

▶ 西洋医学的アプローチ

  • 表情筋エクササイズ:あいうえお体操、口角アップ運動

  • 保湿と紫外線対策:乾燥と紫外線は老化を加速

  • バランスの良い栄養摂取:ビタミンC、E、コラーゲン、亜鉛など

  • 正しい姿勢の維持:猫背は頬のたるみを招きます

▶ 東洋医学的アプローチ

  • 食養生(補脾・補腎)
     山芋、黒豆、くるみ、ナツメなどが効果的

  • ツボ刺激

    • 【迎香(げいこう)】…小鼻の横、ほうれい線に直接効果

    • 【承漿(しょうしょう)】…口元のリフトアップに

    • 【足三里(あしさんり)】…全身の気血を高める

  • 気功や太極拳で気血の巡りを整える

  • 良質な睡眠とストレス管理


■ 治療法

▶ 西洋医学的治療法

  • ヒアルロン酸注射:シワを物理的に埋める

  • ボトックス注射:周囲の筋肉のバランスを整える

  • スレッドリフト(糸リフト):頬全体を物理的に引き上げ

  • HIFU・RF(高周波)・レーザー:コラーゲン再生促進

▶ 東洋医学的治療法

  • 美容鍼(美顔鍼):顔のツボや筋肉を刺激し、肌再生とリフトアップ

  • 漢方薬

    • 「補中益気湯」…脾を強化し気を高める

    • 「六味地黄丸」…腎の機能を補って老化予防

  • お灸やカッピング:全身の血流促進とデトックス効果


■ まとめ

ほうれい線の対策には、「表面的なシワの治療」だけでなく、「体質改善」や「生活習慣の見直し」が不可欠です。西洋医学は短期的・局所的治療に強く、東洋医学は体全体の調整による長期的効果が期待できます。両者の良い部分を組み合わせることで、より健康的で美しい肌を保てます。

佐藤香織

【鍼灸師/鍼灸専門学校の教員資格保有/薬膳アドバイザー/セミナー講師】 2007年より施術の世界へ。冷え性、自律神経、運動器疾患、小児の治療など様々な疾患に対応いたします。

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