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ツボ

至陰-足の太陽膀胱経の至陰について解説

◆ 至陰(しいん)とは?

至陰(しいん)は、東洋医学における足の太陽膀胱経(あしのたいようぼうこうけい)の最後の経穴(ツボ)です。足の小指の爪の外側、爪の角から約1分(約3mm)外側にある場所に位置します。

◆ 名前の意味

「至陰」とは、「陰の気が極まるところ」という意味です。陰陽理論において、至陰は陰の気が最大に集まる場所とされ、そこから陽の気が始まる(転じる)重要なポイントとも言われています。


◆ 効果・効能

至陰は、主に婦人科系・泌尿器系・自律神経の調整などに用いられるツボです。具体的には以下のような症状に対して効果があるとされています:

🔸 1. 逆子の改善(逆子の矯正)

至陰のツボは、最も有名なのが逆子の矯正に使われることです。妊娠後期にこのツボにお灸をすることで、赤ちゃんの位置を整える手助けになるとされています。産婦人科医の協力のもとで行うことが推奨されます。

🔸 2. 冷え性・むくみ

足先の末端にあるため、血行促進や冷えの改善に効果があるとされています。

🔸 3. 頭痛・鼻づまり・目の疲れ

足の小指に位置するツボですが、経絡の流れにより、頭部の症状(特に後頭部の痛みや鼻・目の不調)にもアプローチできます。

🔸 4. 自律神経のバランス調整

陰陽の転換点であることから、心の安定や睡眠の質向上にも効果があるとされています。


◆ 刺激の方法

  • お灸:逆子の治療として最も多く用いられます。煙の少ないお灸なども市販されています。

  • 指圧・マッサージ:小指の外側を親指と人差し指で優しくつまむように刺激します。

  • ツボシール(円皮鍼など)を貼るのも効果的です。


◆ 注意点

  • 妊娠中の方が至陰を刺激する際は、必ず専門の鍼灸師や医師の指導を受けてください

  • ツボ刺激はあくまでも補助的な療法であり、効果には個人差があります。


東洋医学の知恵は奥が深く、至陰のようなツボも全身のバランスを整える大切なポイントとして活用されています。セルフケアにも取り入れやすいツボなので、ぜひ生活の中で活用してみてください。


参考:『経絡経穴概論』(東洋医学系教科書)

佐藤香織

【鍼灸師/鍼灸専門学校の教員資格保有/薬膳アドバイザー/セミナー講師】 2007年より施術の世界へ。冷え性、自律神経、運動器疾患、小児の治療など様々な疾患に対応いたします。

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