東京都五反田の女性専用SATO針灸整体

WEB予約
電話予約
公式LINE
Instagram
BLOG
東洋医学

五行論とは中国の古代哲学の理論

五行論(ごぎょうろん)とは?

五行論は、中国の古代哲学に基づく自然観の一つで、「木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)」の5つの要素 を基本として、宇宙や自然界のあらゆる現象を説明する理論です。
この五行は互いに関係し合いながら変化・循環し、バランスを取ることで調和が保たれると考えられています。

五行論は、東洋医学、風水、占い(四柱推命・九星気学)、武術、食養生 など、多くの分野で応用されています。


1. 五行の基本的な性質

五行それぞれには独自の特性があり、自然界や人体、社会現象にも対応しています。

五行 特性 代表的なもの
木(もく) 成長・発展・柔軟性 春、東、青・緑、樹木、肝臓・胆、酸味
火(か) 熱・上昇・拡散 夏、南、赤、炎、心臓・小腸、苦味
土(ど) 安定・変換・受容 季節の変わり目、中央、黄色、大地、脾臓・胃、甘味
金(ごん) 収縮・結実・統制 秋、西、白、鉱物、肺・大腸、辛味
水(すい) 流動・滋養・沈静 冬、北、黒、水、腎臓・膀胱、塩味

2. 五行の相互関係

五行論では、各要素が単独で存在するのではなく、「相生(そうしょう)」と「相剋(そうこく)」の2つの関係 によって互いに影響を与えながらバランスを取ります。

🌿 相生(そうしょう)— 生み出す関係

「相生」とは、ある五行が次の五行を生み出し、助ける関係です。

(木 → 火 → 土 → 金 → 水 → 木 …) という循環が続きます。

相生の関係 説明
→ 火 木は燃えて火を生じる
→ 土 火が燃え尽きると灰になり、土を生じる
→ 金 土の中から鉱物(金属)が生まれる
→ 水 金属の表面には水滴がつきやすい(水を生む)
→ 木 水は植物を育てる

相生の関係は、調和や成長を促すもの。


❌ 相剋(そうこく)— 抑制する関係

「相剋」とは、ある五行が別の五行を抑制し、コントロールする関係です。

(木 → 土 → 水 → 火 → 金 → 木 …) という抑制の関係になります。

相剋の関係 説明
→ 土 木は土の養分を吸い取る
→ 水 土は水の流れをせき止める
→ 火 水は火を消す
→ 金 火は金属を溶かす
→ 木 金属の刃物は木を切る

相剋の関係は、抑制やバランスを取るために必要。

この相生・相剋のバランスが崩れると、自然界や人間の体に異常が起こると考えられています。


3. 五行論の応用

五行論は、さまざまな分野で活用されています。

① 中医学(東洋医学)

五行論は 人体の健康や病気の原因を説明する理論 として、中医学(漢方や鍼灸)で用いられます。

五行 臓器(五臓六腑) 関連器官 感情
肝(かん)、胆(たん) 筋・目
心(しん)、小腸(しょうちょう) 血脈・舌
脾(ひ)、胃(い) 肌肉・口 思(考えすぎ)
肺(はい)、大腸(だいちょう) 皮膚・鼻
腎(じん)、膀胱(ぼうこう) 骨・耳

例えば、「肝(木)」が弱ると イライラしやすくなる、「肺(金)」が弱ると 悲しくなりやすい など、心と体の関係を五行で説明します。


② 風水

五行は 家や環境のエネルギーバランスを整える ために、風水でも活用されます。

五行 家の場所・方角 アイテム
緑・青 観葉植物
赤・紫 キャンドル、ランプ
中央・南西・北東 黄・茶 石、陶器
西・北西 白・金・銀 金属製の家具
黒・青 水槽、鏡

例えば、部屋のインテリアに 足りない五行の要素を加える ことで、運気を調整できます。


③ 四柱推命・九星気学(占い)

五行は 人の性格や運勢を占う 方法としても使われます。
生年月日から五行のバランスを算出し、人生の流れや相性を判断します。

例えば:

  • 木が多い人 → 活発で独立心が強い
  • 火が多い人 → 情熱的だが短気
  • 土が多い人 → 安定志向で堅実
  • 金が多い人 → 計画的で冷静
  • 水が多い人 → 知的で柔軟

五行のバランスを整えることが開運につながる。


4. まとめ

  1. 五行(木・火・土・金・水)は、自然界・人体・社会のすべてを説明する基本要素。
  2. 「相生」と「相剋」の関係によって、エネルギーのバランスを維持。
  3. 中医学・風水・占い・武術など、多くの分野で応用されている。
  4. 五行のバランスが崩れると、不調やトラブルの原因となる。

五行論は、単なる古代哲学ではなく、現代でも 生活や健康、運勢を良くするヒント として活用されています✨

佐藤香織

【鍼灸師/鍼灸専門学校の教員資格保有/薬膳アドバイザー/セミナー講師】 2007年より施術の世界へ。冷え性、自律神経、運動器疾患、小児の治療など様々な疾患に対応いたします。

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

PAGE TOP