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東洋医学

梅核気

梅核気(ばいかくき)とは?

梅核気(ばいかくき)とは、東洋医学(中医学)で喉に梅の種のような異物感や詰まりを感じる症状を指します。実際に異物があるわけではないのに、喉が詰まったような感じが続くのが特徴です。

この症状は、ストレスや感情の抑圧が原因で「気(エネルギー)」の流れが滞る 肝鬱気滞(かんうつきたい) によって引き起こされることが多く、特に 女性やストレスを抱えやすい人 によく見られます。

 

梅核気の主な原因

  1. ストレスや感情の抑圧
    怒り、不安、緊張、悲しみを溜め込むと「肝」の気の流れが悪くなり、喉の違和感として現れる。
  2. 気滞(きたい)
    気の流れがスムーズでなくなると、喉に詰まった感じがする。
  3. 痰湿(たんしつ)の影響
    体内の水分代謝が悪く、余分な「痰(たん)」が喉に溜まることで、詰まるような感じになる。

梅核気の主な症状

✅ 喉の異物感(実際には何も詰まっていない)
✅ 飲み込もうとしても取れない感じ
✅ ストレスを感じると悪化する
✅ ため息が多い
✅ 胸の張りや不快感
✅ イライラや気分の落ち込みを伴うことがある

※ 食べ物や飲み物で症状が軽くなることがあるのも特徴です。

梅核気の改善方法

    1. 生活習慣の改善
      ストレスを減らす工夫(リラックスできる時間を作る)
      適度な運動(ウォーキングやヨガで気の巡りを良くする)
      深呼吸や瞑想(リラックス効果があり、気の滞りを解消)
    2. 食事療法
      気の巡りを良くする食材を取り入れると改善しやすくなります。
      ●お勧めの食材●
      ・柑橘類(みかん、レモン、グレープフルーツ)
      ・ミント、ジャスミン茶
      ・ショウガ、ネギ、ニンニク
      ●控えたほうがいいもの●
      ・脂っこいもの、甘いもの(痰湿を悪化させる)
      ・アルコールや刺激物(気の流れを乱す)
    3. 漢方薬(中医学の治療)
      梅核気は 「気滞」と「痰湿」 の影響を受けるため、以下の漢方薬が使われることが多いです。
    • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)→ 梅核気の代表的な漢方。気の巡りを良くし、喉の詰まりを改善。
    • 加味逍遙散(かみしょうようさん)→ ストレスが原因で梅核気が起こる場合におすすめ。
    • 柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)→ イライラや胸の張りが強い場合に効果的。

注意漢方薬は中医学で考えられる体質【証】によって処方が変わってきます。
自分の体質に合わないものは効果を感じられませんので漢方に詳しい医師や薬剤師に相談することをお勧めします。

梅核気の西洋医学的見解

西洋医学では、梅核気に対応する疾患として 「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」「ヒステリー球」 などが挙げられます。
しかし、西洋医学では明確な治療法がなく、「ストレスが原因」として抗不安薬や抗うつ薬が処方されることが多いです。

一方、東洋医学では 「気の巡りを良くする」 ことで根本的に改善を目指します。

最近の研究でヒステリー球は喉にある【輪状咽頭筋】の過緊張の可能性が示唆されているようです。

佐藤

私も梅核気の経験があります。
以前、ストレス過多で食事をとっている時に、食道アカラシアといって胃の入り口付近の筋肉の過緊張で食事が胃に落ちなくなり嘔吐したことがあります。
梅核気になった時も似た感覚でしたので、筋肉の過緊張というのは納得できます。

まとめ

梅核気は、ストレスや気の滞りによって喉に異物感を感じる症状で、特に ストレスを抱えやすい人に多い です。
生活習慣の改善や漢方薬を活用することで、症状を和らげることができます。

「最近、喉が詰まる感じがする…」 と感じたら、ストレスを減らし、リラックスする時間を意識的に作ってみてくださいね😊✨

佐藤香織

【鍼灸師/鍼灸専門学校の教員資格保有/薬膳アドバイザー/セミナー講師】 2007年より施術の世界へ。冷え性、自律神経、運動器疾患、小児の治療など様々な疾患に対応いたします。

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