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薬膳

【薬膳】菜の花は気と血を巡らせ免疫力を上げる

菜の花(なのはな)は、春の訪れを告げる野菜であり、中医学(薬膳)では「肝(かん)」を養い、気血の巡りを促す食材とされています。ビタミンやミネラルが豊富で、体のデトックスや免疫力向上にも役立ちます。


1. 菜の花の五性・五味・帰経

中医学では、食材を五性(寒・涼・平・温・熱)五味(酸・苦・甘・辛・鹹)、そしてどの臓腑に作用するか(帰経)で分類します。

属性 菜の花の特徴
五性(寒熱性) 涼性(体を冷やし、余分な熱を取る)
五味 苦・辛
帰経(影響を与える臓腑) 肝・胃

🔹 涼性 → 体の余分な熱を冷まし、炎症やのぼせを抑える。
🔹 苦味 → 解毒作用があり、熱を取り、体内の老廃物を排出する。
🔹 辛味 → 気の巡りを良くし、デトックスを促進。


2. 菜の花の主な薬膳効果

① 肝の機能を高め、ストレスを解消(疏肝解鬱)

  • 春は中医学で**「肝」の季節**。菜の花は肝の気を巡らせ、ストレスやイライラを解消します。
  • 肝気鬱結(かんきうっけつ)(ストレスで気の流れが滞る状態)の改善に役立つ。
  • 目の疲れや視力の低下にもよい。(肝は「目」と関係が深い)

② 血流を促進し、冷えを改善(活血化瘀)

  • 菜の花は血流を促し、瘀血(おけつ:血の滞り)を改善する働きがある。
  • 月経不順や生理痛の緩和にも効果的。
  • 手足の冷え、肩こり、くすみの改善にも役立つ。

③ 体内の老廃物を排出し、デトックス(清熱解毒・利湿)

  • 苦味成分が肝臓の解毒を助け、体の余分な熱や毒素を排出する。
  • 便秘やニキビ、吹き出物の改善に効果的。
  • むくみの改善にも◎(利尿作用があるため)。

④ 胃腸を整え、消化を助ける(健脾和胃)

  • 菜の花は胃腸の働きをサポートし、食欲不振や消化不良を改善
  • 春は肝の影響で胃腸が弱りやすい時期なので、菜の花を食べるとバランスが整う。

⑤ 免疫力アップ&抗酸化作用(補気健脾)

  • ビタミンCやβカロテンが豊富で、免疫力を高める
  • 抗酸化作用があり、アンチエイジング効果も◎
  • 風邪予防や花粉症対策にもおすすめ。

3. 菜の花のおすすめ薬膳レシピ

① 菜の花としらすの炒め物(疏肝理気・ストレス解消)

🔹 肝の気を巡らせ、ストレスを和らげるレシピ

  • 菜の花 + しらす + にんにく + ごま油(気を巡らせる)
  • 肝を養いながら、血流を促す組み合わせ

② 菜の花と黒きくらげのナムル(活血化瘀・血流改善)

🔹 血の巡りを良くし、冷えや生理痛を和らげるレシピ

  • 菜の花 + 黒きくらげ + 生姜 + ごま(瘀血を改善する組み合わせ)
  • 女性の健康に◎

③ 菜の花と豆腐のスープ(清熱解毒・デトックス)

🔹 体の余分な熱や毒素を排出し、美肌&むくみ改善

  • 菜の花 + 豆腐 + クコの実 + 昆布だし
  • むくみ解消、腸内環境を整える効果あり

4. 食べる際の注意点(体質別のアドバイス)

向いている人(おすすめ)

  • ストレスが多い人(肝気鬱結)
  • 血行が悪く、冷え性の人(瘀血)
  • 肌荒れや便秘が気になる人(清熱解毒)

控えめにした方がよい人

  • 冷えが強い人(陽虚・寒証) → 菜の花は「涼性」のため、冷えやすい人は生姜やネギと一緒に食べると◎
  • 胃腸が極端に弱い人(脾胃虚弱) → 苦味成分が胃を刺激するので、食べすぎ注意

5. まとめ

🌿 菜の花は春の養生にぴったりな食材!
🌿 「肝」の働きを助け、ストレスを軽減し、デトックス効果◎
🌿 血流促進、美肌、冷え改善、胃腸サポートなど多くの薬膳効果が期待できる
🌿 冷えやすい人は生姜や温かいスープと一緒に摂るとバランスが良い

春の季節にぴったりの菜の花を食生活に取り入れて、心も体もスッキリ整えましょう😊✨

佐藤香織

【鍼灸師/鍼灸専門学校の教員資格保有/薬膳アドバイザー/セミナー講師】 2007年より施術の世界へ。冷え性、自律神経、運動器疾患、小児の治療など様々な疾患に対応いたします。

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