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東洋医学

肝鬱気滞証

肝鬱気滞証(かんうつきたいしょう)とは?

肝鬱気滞証は、中医学(中国伝統医学)における病証の一つで、「肝」の機能が低下し、気(エネルギー)の流れが滞る状態を指します。特にストレスや感情の抑圧が原因となることが多く、気の流れがスムーズでなくなることで、さまざまな不調を引き起こします。

肝鬱気滞証の主な原因

  1. 情志(感情)の抑圧やストレス
    イライラ、不安、怒りを溜め込むことで「肝」の機能が乱れ、気が滞る。
  2. 生活習慣の乱れ
    過労、不規則な生活、過度の思考や心配が影響する。
  3. 飲食の不摂生
    脂っこいものやアルコールの過剰摂取も「肝」に負担をかける。

主な症状

肝鬱気滞証では、以下のような症状が現れることが多いです。

✅ 精神面の症状

  • イライラしやすい、怒りっぽい
  • 抑うつ気分、気分の落ち込み
  • ため息が多い

✅ 身体の症状

  • 胸や脇腹の張りや痛み
  • 喉に何か詰まった感じ(「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれる)
  • お腹の張り、食欲不振
  • 月経不順(特に月経前のイライラ、胸の張りが強い)

改善方法

1. 食事療法
気の巡りを良くする食材を積極的に取る

  • 柑橘類(みかん、レモン、グレープフルーツ)
  • ショウガ、ネギ、ニンニク
  • ミント、ジャスミン茶
  • 脂っこいもの、アルコール、刺激物は控えめに

2. 生活習慣の改善

  • 適度な運動(ウォーキング、ヨガ、ストレッチ)
  • 十分な睡眠と休息をとる
  • 趣味やリラックスする時間を作る

3. 漢方薬(中医学の治療)

  • 逍遙散(しょうようさん):ストレスによる月経不順やイライラに効果的
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):更年期症状や精神的な不安におすすめ
  • 柴胡疎肝湯(さいこそかんとう):肝の気の巡りをよくする

まとめ

肝鬱気滞証は、主にストレスや感情の抑圧が原因で気の流れが悪くなることで起こります。イライラや抑うつ感、胸の張りなどの症状が特徴的です。食事や生活習慣を整えることで改善できるほか、漢方薬の活用も効果的です。

「最近ストレスがたまっているな…」と感じる人は、意識的にリラックスする時間を作って、気の巡りを良くしていきましょう! 😊

佐藤香織

【鍼灸師/鍼灸専門学校の教員資格保有/薬膳アドバイザー/セミナー講師】 2007年より施術の世界へ。冷え性、自律神経、運動器疾患、小児の治療など様々な疾患に対応いたします。

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