いつもありがとうございます。
東京都五反田にある女性と子供専用治療院SATO針灸整体の佐藤です。
本日はコーヒーの薬膳的効能のお話です。
先日、コーヒーが好きというたわいもないブログを書いたのですが、そういえばコーヒーの薬膳効果は何だろうと思い記事にさせていただこうと思い書いています。
コーヒーの薬膳的な効果と効能
コーヒーは、東洋医学や薬膳の観点から見ると、「温性」の性質を持ち、気を巡らせたり、体を温めたりする作用がある飲み物です。その成分や働きを詳しく見ていきましょう。
1. コーヒーの基本的な薬膳的性質
分類 | 内容 |
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性質(五性) | 温性(体を温める) |
味(五味) | 苦味(火の要素が強い) |
帰経(影響を与える臓腑) | 心・肝・脾・胃 |
主要な作用 | 気を巡らせる、利尿作用、消化促進、覚醒作用 |
2. コーヒーの主な薬膳的効果
① 気を巡らせ、ストレスを緩和する
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コーヒーには「気の巡りを良くする」作用があり、特に肝の気が滞る「肝気鬱結(かんきうっけつ)」の状態に良いとされます。
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イライラやストレス、不安感の緩和に役立ちます。
② 覚醒作用で脳を活性化
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カフェインが中枢神経を刺激し、注意力や集中力を高める。
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気虚(エネルギー不足)による倦怠感を一時的に軽減する働きがある。
③ 消化を助け、胃腸の働きを促進
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コーヒーの苦味成分は、胃液の分泌を促進し、消化を助ける作用がある。
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食後に飲むと、消化不良の改善に効果的。
④ 利尿作用で体内の余分な水分を排出
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カフェインには利尿作用があり、体内の「湿(しつ)」を排出する助けとなる。
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むくみが気になる人や、水分代謝が悪い人におすすめ。
⑤ 血流を促し、冷えを改善
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「温性」の性質を持つため、血流を促して体を温める効果がある。
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特に手足の冷えが気になる人に向いている。
3. コーヒーを飲む際の注意点
① 飲みすぎると「陰虚(いんきょ)」を悪化させる
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コーヒーは体を温める作用がありますが、過剰に摂取すると「陰液(体の潤い)」を消耗し、喉の渇きや寝つきの悪さを引き起こすことがあります。
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特に、寝る前の摂取は避けるのがベター。
② 胃腸が弱い人は要注意
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コーヒーは胃酸の分泌を促すため、胃が弱い人は空腹時に飲むと胃を刺激しすぎる可能性がある。
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胃が弱い人は、ミルクを加えると刺激が緩和される。
③ 血圧が高い人は控えめに
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カフェインが交感神経を刺激し、一時的に血圧を上昇させることがあるため、高血圧の人は摂取量に注意が必要。
4. 薬膳的な飲み方の工夫
アレンジ | 期待できる効果 |
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シナモン+コーヒー | 血流促進、冷え改善、代謝アップ |
生姜+コーヒー | さらに体を温め、胃腸を強化 |
黒糖+コーヒー | 胃に優しく、気を補う |
豆乳+コーヒー | 陰虚対策、体の潤いを守る |
5. まとめ
コーヒーは薬膳の観点から見ると、「気を巡らせ、ストレスを和らげ、消化を助ける」作用を持ちます。ただし、飲みすぎると陰液を消耗し、体を乾燥させるため、適量を守ることが大切です。自分の体質に合った飲み方を工夫し、健康的に楽しみましょう!
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